デイトナ
KING OF ROLEXと名高い、ロレックス唯一のクロノグラフ、デイトナ。エクスプローラーやサブマリーナーなど様々なラインナップがある中、このデイトナの人気の高さはここ十数年衰えを知らない。
日本はもとより、ヨーロッパやアメリカなど海外においても、デイトナ人気は絶大で、現在生産されている現行モデルよりも、むしろ生産が終了した60年代~70年代のヴィンテージモデルの市場価格の高騰がすさまじい。 ヴィンテージモデルの中でも特に注目は、「エキゾチックダイヤル」と呼ばれる超レアモデルの存在である。俳優であり、レーサーでもあった故ポール・ニューマンが愛用したことから「ポールニューマン・ダイヤル」とも呼ばれている。市場ではプレミアム価格として数千万円、パーツやコンディションによっては1億円を超える価格がつけられている。
型番一覧
現行モデル | 生産終了モデル | |
Ref.116500LN Ref.116503 Ref.116503G Ref.116508 Ref.116508G Ref.116509 Ref.116509G Ref.116505 Ref.116505G Ref.116505A Ref.116506 Ref.116506A Ref.116518LN Ref.116518LNG Ref.116519LN Ref.116519LNG Ref.116505LNG Ref.116515LN Ref.116515LNA |
Ref.116520 |
Ref.6265 Ref.6263 Ref.6264 Ref.6262 Ref.6241 Ref.6240 Ref.6239 Ref.6238 (CHRONOGRAPH) |
デイトナの歴史
1930年代 |
様々な計測機能を持つクロノグラフは、航空用・軍用として進化を続けていた。ロレックスも生産を始めていたが、他社を圧倒するようなクロノグラフの開発には至っていなかった。 |
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1959年 |
ストックカーレースのサーキットとして、アメリカ・フロリダ州デイトナビーチに「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」が完成した。それを機にロレックスは協力を開始。 |
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1963年 |
「カーレース」という新たなコンセプトのもとクロノグラフを開発・発表した。この時計こそがデイトナである。インダイヤルには反転カラーを採用し、タキメーターをベゼルに移すことによって、計時機能を強調し、他社と一線を画す視認性に優れたデザインを確立した。 |
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1965年 |
ねじ込み式プッシュボタンとプラスチックベゼルを搭載したモデルが登場。 また、ダイヤルにはスピードの聖地であり、そこで開催されるレースの名である「DAYTONA」の文字がダイヤルに記されるようになる。 |
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1988年 |
傑作自動巻きクロノ・ムーブと謳われるゼニス社「エル・プリメロ」をベースにスポーツモデルで唯一手巻きだったデイトナのパーペチュアル(自動巻き)化が 果たされた。デザイン面でも大幅なリニューアルが行われ、さらに耐久面で不利なプラスチックベゼルは姿を消すことになる。 |
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1991年 |
デイトナ初となるレザーストラップ仕様のモデルが登場。 |
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1998年 |
デイトナ初となるホワイトゴールドモデルが登場。 |
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2000年 |
ロレックス技術陣の悲願でもあった完全自社製クロノグラフ・ムーブメントを開発し、ついにデイトナはマニュファクチュール化を果たした。 偽造防止の為、サファイアクリスタルに王冠マークの透かしが入る。 |
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2004年 |
ホワイトゴールド製ブレスレットを採用したRef.116509が登場。 |
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2008年 |
デイトナ初となるピンクゴールドモデルが登場。 採用されるピンクゴールドは、2005年にロレックスが独自開発した合金「エバーローズゴールド」。 従来の18Kピンクゴールドとは異なり、微量のプラチナを配合することで退色を防ぎ、美しさを長く保つことができる。 |
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2011年 |
セラミックベゼルがデイトナに初搭載。 |
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2013年 |
デイトナ誕生50周年を記念し、スポーツロレックス初となるプラチナモデルが登場。 夜光塗料がルミノバからクロマライトへ変更された。 |
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2016年 |
ステンレスモデルにセラクロムベゼルを搭載したRef.116500LNが登場。 |
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2017年 |
デイトナ初となるラバーストラップ仕様のゴールドモデルが登場。 2015年にロレックスが開発・特許取得したラバーストラップ「オイスターフレックス」は、超弾性メタルブレードをブラックエラストマーでコーティングしており、柔軟性や快適性に加え、従来のメタルブレスレットに匹敵する堅牢性と信頼性を備えている。 |
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ゆえにデイトナは、ロレックス・スポーツモデルの頂点に君臨し、数多くのクロノグラフの中でも「キング・オブ・クロノグラフ」と評される唯一無二の存在になっている。
デビュー当時は、ステンレスモデルに加え、金無垢モデルがラインナップされていたが、1988年以降からは18KYGコンビモデルや金無垢モデルにレザーベルト仕様が追加された。その後、2004年にWG無垢モデル、2008年にPG無垢モデル、誕生50周年となる2013年にはプラチナ無垢モデルが追加され、ファッションシーンにも溶け込む豊富なバリエーションが展開されている。 |
デイトナの系譜
Ref.6238 |
製造期間:1950年代末~1960年代初期 |
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Ref.6239/6241 |
製造期間:製造期間:1963年 ~ 1970年 ※Ref.6241は1967年 ~ 1970年 |
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Ref.6240 |
製造期間:1965年~1960年代後半 |
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Ref.6262/6264 |
製造期間:1970年頃~1971年頃 |
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Ref.6263/6265 |
製造期間:1969年~1988年 ※Ref.6265は1971年 ~ 1988年 |
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Ref.16520 |
製造期間:1988年~2000年 |
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Ref.116520 |
製造期間:2000年~2016年 |
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Ref.116500LN |
製造期間:2016年~ |

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